ブックマーク

興味深いネット上の記事をコメントつきでご紹介します。

専門的な内容が多めかもしれません。

  • 私のことを「精神科医」と知ると、精神科の何が専門なのか、と聞く人がいまだにいます。「アルコール依存は診ない」「リストカットする人は診ない」はたまた「統合失調症は診ない」というような守備範囲の狭い精神科医の居場所は大学病院などごく限られているでしょう。大半の精神科医は、精神科全般はもちろん身体疾患についても知識とスキルが求められると思います。 私自身は精神科全般に加えてプライマリケア領域の一部(少なくとも在宅医療でカバーする範囲)は診ることができます。そのくらいでないと地域医療に貢献することはできないのではないでしょうか? 「私が経験した問題の根本的な原因は、地域医療を担う病院への医師派遣が、いまだに専門性の高い疾患のみを診てきた大学病院の医局に頼っている状況にあるのだと思う。「提供するべき医療」と「派遣される医師が行いたい医療」に隔たりがあるのだ。これが解消されない限り、今後も地域医療を担うべき中小病院で同様の軋轢は起こり続けることになるだろう。」
  • 虐待や暴力のサバイバーが精神医療によってさらに傷つけられている、と指摘。サバイバーの声に耳を傾け、トラウマインフォームドケアを進めなければならない、と結んでいます。
  • 愚直に試行錯誤を繰り返すことが上達の王道、ということですね。 とはいえ、AIと違って人間には個人はもちろん種としても試行錯誤の回数に限りがあります。それを少なく済ませるために「定石」の存在意義もある訳ですが、それが試行錯誤で得られる経験を制約してしまうという面もあります。 このことは囲碁に限りません。医療にも当てはまりますね。
  • 「たとえば、ここに、性暴力被害者の支援活動をしている若い女性がいる。彼女は性暴力を憎み、加害者には厳しい制裁をすべきだと主張している。彼女は父親ととても仲がいい。けれど彼は若い頃、彼女が最も忌み嫌うことをしていた。父親のしたことを彼女は知らない。彼は、娘のしていることをどう思っているのだろう。彼女は、父親の過去を知ったらならどう思うだろう。現実とは「そういうこと」だと思うのだ。」
  • 「食事摂取が誤嚥性肺炎を増やすというエビデンスはなく,食事をしたほうが誤嚥性肺炎は減ると考えられています。」なんだけど、 「実は,医師には考えと行動の不一致があります4)。誤嚥性肺炎治療中の絶食期間について,「十分な期間が必要だ」と考えている医師はわずか3.4%。しかし,実際の行動では一定期間禁食指示を出していると答えた人が25%でした。その約半分は3~7日,4分の1は1~3日の絶食を指示しています。」 というのは知らなかった。知っててやってるのか! 「「とりあえず禁食」という指示が出されるのは,治療中のケアも誤嚥リスクを元に対応してしまっていることが一因だと思います。」 ということらしい。
  • 感染症と抗菌薬については、ブームと見えるほどの盛り上がりがあったし、病院での感染対策チーム(ICT)の普及もあって、かつてよりは状況は改善しているだろう。それでもいまだに抗菌薬の乱用と不適切な使用はあちこちで見かける。
  • さすが青木さん!! 「岩崎航さんの『点滴ポール』は、今回の一件が発生する前から、多くの難病者たちの心の支えになっていました。今回、法律家がその詩作を支えるのに大きな役割を果たしたことに、なんとも言えない喜びを感じます。間接的に、岩崎さんだけでなく、多くの難病者を救ったと言え、私は本件の顛末がとても好きなのです。 弁護士って、こういうこともできる、ということで。 (注)しかし私はなにもしてない。」
  • とても重要な考察。 (以下引用) 「普通」って何? よく解らないけど、 少なくとも、 人を排除する事と真逆に位置する言葉であり、 大政翼賛みたいな言葉ではないと思う。 (ここまで) 診察の中で「普通」という言葉を使うのは、患者さんが、「これっておかしいんじゃないか」「自分だけじゃないか」と思っていることについて、「それって普通でしょ。」みたいに言う場合が多いかな。
  • 進行した慢性心不全の方は不安や抑うつを伴うことが多く、緩和ケアでもメンタル面のサポートが重要です。やりがいを感じる分野です。