発達理解に基づく診療 ー ちえのわ第4のミッション

多忙のせいで長くできなかったサイトの更新をゴールデンウィークに行っています。

5月3日現在兵庫県は緊急事態宣言下にあり、ちえのわの患者さんやスタッフの周辺でも新型コロナ感染(COVID-19)の話を聞くようになりました。幸いちえのわのスタッフとその家族は感染を免れてはいますが、明石市の感染者も増え、医療状況も逼迫しています。

私たちはCOVID-19の診療それ自体は行っていませんが、コロナ禍の影響は多くの患者さんに現れています。そのような人々のメンタルヘルスケアに寄与することが私たちの役割です。

4つめのミッション

さて、クリニックちえのわは2017年9月に開設以来もう4年になります。

私たちは従来の精神科医療が対応できないニーズに応える、という理念のもとに日々の診療を行って来ました。

より具体的には開設時に3つのミッションを掲げました。

  • トラウマ理解に基づく
  • 心身を総合的に診る
  • 在宅療養を支援する

この4年の経験を踏まえて

  • 発達理解に基づく

を加えた4つを改めてクリニックちえのわのミッションとして掲げたいと思います。

多くのメンタルヘルスの問題の背景にトラウマがあることは今では常識になりつつありますが、この間のちえのわの診療で明らかになったことは、発達特性もまた背景として重要であることです。

ADHDやASDという発達障害がメディアやウェブを通じてよく知られるようになったことで「これまで苦労してきたのは自分が発達障害だからではないか。」と疑問を持ち相談に来られる方が増えています。

その一方で、ご本人や周囲がそうと気づいていない場合もあります。たとえば場面緘黙や社交不安の背景にASDがある、強迫症の背景にADHDがある、ということにしばしば遭遇します。またご本人ではなく、たとえばパートナーの発達特性が影響していることもあります。最近よく目にする「カサンドラ症候群」(Wikipedia)はその一端でしょう。

そうであれば、その人のトラウマ体験だけでなく、発達特性を理解することがメンタルヘルスケアには不可欠と言えるでしょう。

昨年から心理士(公認心理師・臨床心理士)の出口が常勤となり、発達障害の診断の精度を上げてきました。そしてADOS-2とADI-Rという国際標準の検査の導入でクリニックちえのわの診断プロトコールは一応の完成を見たと考えています。

ただし、検査に時間と労力を要するようになり、通常の保険診療のみでカバーするのは難しくなりました。この点について、山田・出口・事務スタッフで検討を重ねてきましたが、今回予約料と検査料を保険外でお願いすることとしました。多くの患者様にとってはこれまでより費用のご負担が増えますが、それに見合う発達障害診療を提供できると自負しています。ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。

詳細はクリニックちえのわの発達検査をご覧ください。