発達相談について

発達相談について

近年、発達障害が社会的に認知されるようになり、発達障害についてのご相談が多く寄せられるようになっています。

当院としてはそれに応えるべく、通常の診察とは別枠で、医師・心理士(師)による発達相談の開設を予告し、それに向けての検討と準備をおこなってきました。

しかし、諸般の事情により現時点においても開始のめどが立っておりません。
発達相談については引き続き、どのような形でおこなうかも含めて検討していきます。

一方で、すでにお待ちいただいている方も多いため、当面の対策として、発達相談という別枠ではなく、通常の初診枠の中で発達障害についてのご相談をお受けすることとしました

通常の初診予約枠は、緊急性が高い方、速やかな治療や支援が必要な方が優先となるため、さらに長期間お待ちいただく可能性があります。

お急ぎの場合は、兵庫県が公開している発達障害の診断・診察等を行っている医療機関などもご参照の上、相談先をご検討ください。

当院での発達障害への取り組み

当院は、トラウマ理解に基づく診療および発達理解に基づく診療に努めています。これらと関連して、近年は、困難を抱えた母子への支援に力を入れています。

その中で、乳幼児から高齢者まで年齢を問わず、発達特性についてのアセスメントをおこなっています。アセスメントなくして支援や治療はありえません。その意味で、発達特性についての各種検査をおこなってきました。おこなうからには最新の知見を取り入れ国際標準を目指して取り組む所存です。

しかし、当院は、発達障害専門の医療機関でも児童専門の医療機関ではありません。少ない人員と設備で地域のメンタルヘルスニーズに対応しています。

発達特性が人々の生活しづらさに影響していることは近年よく知られるようになり、発達特性のアセスメントが医療・福祉・教育など様々な現場で必要とされています。国・地方自治体・民間ともに取り組みが遅れています。

当院のような小さなクリニックに多くの依頼が寄せられるのはそのためです。このようなギャップに対応することは私たちの課題と考えていますが、マンパワーの限界を感じています。

改めて体制が整備されることに期待しながら、私たちは、トラウマ理解と発達理解に基づき、困難を抱えた母子への支援などに重点を置くことで、引き続き役割を果たしていきたいと考えています。