季節は秋から冬へ、新型コロナウィルスについては世界的には第二波が訪れ、日本でも再び増加きざしが見られています。
この間、クリニックちえのわは新型コロナの時代とその後(ウィズ・コロナ〜ポスト・コロナ)を見据えて、いくつかの新しい取り組みを始めています。
社用車の導入
まず、社用車の導入です。訪問診療が主眼ですが、スタッフが患者さん宅や他の事業所に訪問するための「足」として自動車をリースしました。これによりちえのわの機動力が上がります。積極的に「外へ」出て行きたいと思います。
フロアの拡大
これまでビルの5階フロアを借りていましたが、10月から6階フロアも借りることになりました。
6階は心理室と第二待合室とスタッフルームに当てていますが、今後、グループ活動などにも使っていく予定です。
何より、新型コロナ対策として十分にソーシャルディスタンスを確保することができ、より安心して受診いただくことができるようになりました。
心理臨床の充実
以前は山田が行っていた発達障害の検査や認知行動療法は公認心理師に移行しつつあります。
このため、検査枠とは別の心理療法枠を増設しました。なお「カウンセリング」としないのは、共感・傾聴については医師・心理職に関わらず面接の基本であり、クリニックちえのわでは時間の長短に関わらずすべての面接がカウンセリングであると考えているからです。
さて、現在、クリニックちえのわで提供する心理療法は
- うつ病に対する認知行動療法
- パニック症、広場恐怖に対する認知行動療法
- 社交不安症に対する認知行動療法
- 睡眠障害に対する認知行動療法(CBT-I)
- 強迫症に対する認知行動療法(ERP=暴露反応妨害法)
- 子どもに対するカウンセリング
ですが、今後拡充していく予定です。以下のものを準備中です。
- トラウマに対する認知処理療法(CPT)
- 子どものトラウマに対するTF-CBT
- 摂食障害に対する認知行動療法(CBT-E)
- 不安とうつ対する統一プロトコール(UP)
- 発達障害(ASD、ADHD)に対する認知行動療法
いずれも、各種ガイドラインで推奨されているエビデンスレベルの高い治療です。
山田と出口が協力して、着実にちえのわの診療レベルを向上させて行きたいと考えています。
オンライン診療の本格化
オンライン診療についてはこれまでSkypeやZoomを利用して行って来ましたが、専用プラットフォームの導入を準備しています
まもなく発表できると思います。これにより、オンライン診療がより安全で使いやすいものとなります。
クリニックちえのわは9月から4年目に入りました。クリニックちえのわの原点である3つのミッション(トラウマインフォームドアプローチ・インテグレーテッドケア・在宅医療 ー 詳しくはごあいさつをご参照下さい)を忘れず、着実に進んで行けたら、と考えています。今後ともよろしくお願い申し上げます。