初回の診察についての記事で
クリニックちえのわでの診察を希望される方は
・直接クリニックに来られる
・「できればすぐに受診したい」とお電話をいただく
・電話で数週間先の予約を取られる
など様々です。
と書きました。
直接クリニックに来られる方は、できればすぐ、それが不可能ならその日のうちに、診察を希望されることが多いです。
その場合はできるだけ時間を作ってご要望に応えるようにしています。待ち時間の割には十分な時間が取れず、消化不良の感じが残ることもありますが、それでもたいてい「今日診察できてよかった。」と思います。
余裕のない切羽詰まった状況で診察に来られる方が多いからです。その日を逃すと、さらに困難な状況になったり、病状が悪化したり、という可能性があった、と思います。
「もっと早く相談してくれてもよかったのに…。」と思うこともあります。でもそれは心療内科・精神科のクリニックは敷居が高いせいかもしれません。そのせいで、ギリギリになってやっと、ということになるのではないでしょうか。
- こんなことで相談に行っていいんだろうか?
- 本当に病気なのだろうか?
- やる気が出ないのは怠けているだけではないか?
- (精神科の)病気と言われたらどうしよう
- 服薬をすすめられたらどうしよう(薬は飲みたくない)
いざ受診しようとするとき、こんなことを考える人もおられるようです。
そんな場合でも、まず電話でよいのでご相談いただければ、と思いますが、勇気がいるのも事実です。
そこで、クリニックちえのわに限らず、心療内科・精神科クリニックへの相談を迷っておられる方を念頭に置いて、これらの疑問について考えてみたいと思います。
どの疑問も意味があり、決して考え過ぎではありません。受診した方がよい場合もありますし、他の方法で解決した方がよい問題もあります。そのことに見通しが持てることで、心療内科・精神科を上手に利用できるようになるかと思います。
「薬を飲みたくない」については、まず薬に頼らない診療の記事をご覧下さい。他にも薬に関連した話題はブログにあります。うつ病と薬、薬が増えて減らないのは何故?、標準的な治療ー不眠症について2、パニック障害に使う薬、などが参考になるかと思います。薬物療法が中心のクリニックや病院もありますが(薬物療法オンリーでは困りますが)、適切な薬物療法であれば役に立ちます。
引き続き、「こんなことで相談に行っていいんだろうか?」以下の疑問について考えて行きます。